2023.07.13

10〜80代までの多様な参加者同士で、生について語り合う。「生き方対話会~Hiraql Table」を通して見えた、自分の本音とこれから

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文/八木あゆみ 写真/寺内暁

人生100年時代といわれるいま、これからを心豊かに生きる秘訣とはどんなものでしょうか? 

Hiraql Lab.(東急株式会社、東急ラヴィエール株式会社、一般社団法人Whole Universeにより運営)が2023年5月13日(日)に開催した「生き方対話会~Hiraql Table(ヒラクルテーブル)」は、それぞれのウェルビーイングな生き方をともに考える語りの場。休日のおでかけの人たちで賑わうたまプラーザ駅直結の会場、PLAZA HALLに集まった

参加者はなんと10代〜80代までと幅広く、経歴や肩書きもばらばら。普段生活しているなかで、なかなか出会う接点がない方同士も多そうです。そんな、はじめましての方たちで行ったのは、「自身のやりたいこと」を掘り下げていく対話型のワークショップです。

Hiraql Lab.としてもはじめての試みは、どのような時間となったのでしょうか。

当日の様子をお届けします。

ウェルビーイング。自分にとっての、よりよく生きるとは?

このワークショップでは、アートエデュケーターとしても活躍する臼井隆志さんをファシリテーターに迎え、今回のイベントではじめて会った人同士で対話を重ねていきました。

 
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臼井隆志さん。企業を中心に福祉施設や美術館、劇場など多様な場で、0歳から大人までのファシリテーション/アートエデュケーションを専門とする。

 

ワークショップの流れは、参加者同士の自己紹介を経て、ファシリテーターの臼井さんによるインプットトークからスタート。その後3人1組になってワークをはじめ、自分の「やりたいこと」を書き出していきます。最後に本日のメインディッシュとして、お互いのやりたいことについてのインタビューを行いました。インタビューを受けること、もしくはインタビュアーとして誰かに話を聞く経験は意外とないのではないでしょうか。初めて会った方のやりたいことについて、話を伺う。なんだかわくわくしませんか?
 
 
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インプットトークのお題は「自分にとってのウェルビーイングって?」。近頃当たり前のように耳にするようになった「ウェルビーイング」という言葉。身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念として「よりよくある」ことを指しますが、何を良い状態と感じるかは人それぞれ。その心理は、最近のウェルビーイング研究*によると、大きく3つの型(レイヤー)に分類することができるのではないかと言われています。(*参照:『わたしたちのウェルビーイングをつくりあうために その思想、実践、技術』監修・著 渡邊淳司、ドミニク・チェンほか)

 

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例えばやりたいことを「世界一周旅行」と答えたとして、その理由がなぜかを深く掘り下げてみると....

① I/me型 土地ごとの美味しいものを食べたい。

② We型 両親を連れていきたい、結婚20周年のお祝いにパートナーと旅行に行きたい。

③ Universe型 地球を一周することで、星で生きているということを感じたい。

といった具合に、個人だけで完結する願いなのか、誰かと交流したいという思いなのか、それとも社会や地球といった大きなものとの関わりによる充足なのか、人によって求めるものが異なることが見えてくるはずです。

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参加者たちは、インプットトークを受けて一斉に自分の「やりたいこと」を書き出していきました。ネコ好きの方は「ネコのプロダクトをつくりたい」、「田舎でのんびり暮らしたい」などとさまざま。

あなたもぜひやりたいことを思い浮かべたあと、そのやりたいことの奥にある理由をそれぞれの型に分けて考えてみてください。そのやりたいことは、どんな面であなたをウェルビーイングに導くでしょうか? ひとつの「やりたいこと」を、異なるレイヤーで考えてみることで、自身でも気づかなかった背景が見えてくるかもしれません。

私のやりたいことを、深掘りする

書き終えたら、本日のメインディッシュをもっと探ってみるために、同じテーブルになった3人1組でインタビューを回していきます。3人はそれぞれ「質問者」「回答者」「メモ・観察役」といった役割分担を行い、その役割を交代しながらぐるぐる3ラウンド行います。

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インタビュー時間は各テーブルで話の花が咲き、「時間が足りない!」という声も聞こえてくるような様子です。普段、家族や友人など近い人にも「自分のやりたいことは〇〇だ!」と宣言する機会もなかなかないでしょうが、初めての方同士による化学反応で、するすると思いもよらない自身の本音が引き出されているようでした。

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他人と話して初めて感じた、自分の想い

まだまだ話は尽きない様子ですが、それぞれのウェルビーイングについての考えを味わって、この日の「Hiraql Table」はおひらきとなりました。また続きを話しましょうと、連絡先を交換している参加者らの姿も。終了後のアンケートからは、以下のような声が集まっています。

「他の人と話すことで、自分のことがわかった気がする」

「他人にあまり興味が持てないと思っていたけど、人ともっと向き合いたいと思った」

このように、はじめての人同士であっても、対話によって自分自身への理解が深まったという方も多かったようです。また、自分の「やりたいこと」を書き出してみることで、本当に自分が求めていること、これからのより良い生き方について考える機会になったという声も。

「自分のやりたいことに対して、より強い意識を持てた」

「自分だけの幸せより、他者とのかかわりがあってこそ。人に喜んでもらえることが幸せであることに改めて気づくことができた」

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始まる前は、企画としては少し長丁場だろうか…といった主催側の心配もなんのその、アンケートには「時間が足りなかった、次回は半日で!」「次回はもっとたくさんの方と話したい」といった声がたくさん集まりました。はじめましての他人と、自分の芯の部分の想いを話し合うことで、自分さえも知らなかった自身の思いが言語化できたという方も多かったようです。実際に自分の気持ちを書き出してみて、目の前にいる人と対話を重ねていくことで、普段は気づけない自分の中の思いが立ち上がってくる時間となりました。

今回はワークショップとしてこのような機会を設けましたが、自分自身との対話でも見えてくるものがあるはずです。自分のデータや意思を整理し、記していくためのオンラインノート「Hiraql NOTE」もぜひ活用してみてください。

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#やりたいこと #ヒラクルテーブル

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